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Nazz

Nazz

289■Open My Eyes / Nazz
トッド・ラングレンがいた事で知られるナッズは、68年にスクリーン・ジェムズ・コロムビアが設立したSGCからデビューしています。基本的にはビートバンドで、ビートルズヤードバーズみたいなものをやりたかったようですが、すでにトッドの持つメロディー・センスがあふれています。結局3枚の売れないLP(2枚目と3枚目はそもそも2枚組としてリリースされるものを、分けてリリース)を残して解散してしまいました。メンバーはトッド(g.kb,vo)、ストゥーキー(vo,kb)、後にパリスのトム・ムーニー(ds)、カースン・ヴァン・オステン(b)の4人。
エコーとコーラスが実にカッコいい"Open My Eyes"は、68年のデビューLP「Nazz」のトップに収められたもので、唯一のヒット"Hello It's Me"(#66)のB面曲としてリリースされています。フーの"I Can't Explain"風のリフもカッコいい。僕が初めて聞いたのは山下達郎の「サウンド・ストリート」の「ヤンキー・ビート特集」でした。

そのA面の"Hello It's Me"は、トッドが後に「Something/Anithing」でリメイクする名曲です。テンポを落としていてこっちの方がけだるく、日曜の午後的なムードです。

別の曲を聴くとパワー・ポップのルーツ的なイメージでもあります。

69年にトッドは脱退しますが、その後リック・ニールセン(g)が加わったという話もあります(ホントか!)