look#3

スウィート・ビギニングス

スウィート・ビギニングス

292■Look At You Look At Me / Marlena Shaw
マリーナ・ショウ(正確にはマーリナ・ショウ)のことはセレクト合戦で知りました。ジャズとR&Bの狭間にある女性シンガーで、67年に女性で初めてBlue Note
と契約した人といいます。カウント・ベイシーのところで歌い、傑作として知られる「Who Is This Bitch,Anyway」('74)をリリースしています。そのLPはデイヴィッド・T・ウォーカー(g)、ラリー・カールトン(g)、ジム・ゴードン(ds)らが参加したフリー・ソウルの時代になってクラブ・シーンで再評価を受けたアルバムだそうですが、77年にCBSに移籍してリリースされた「Sweet Beginnings」もまたクラブ・シーンで再評価された1枚らしいです。
こちらはジェイ・グレイドン(g)、ジェームズ・ギャドスン(ds)、ジェリー・ピーターズ(kb)、デイヴィッド・シールズ(b)らが参加したLA録音。AOR、ソウル、ディスコの要素がまじりあった非常に聞きやすい音で、こんなにすんなり受け入れられるのにもびっくりです。タイトル曲,"Pictures & Memories"などアッパーな曲が素晴らしいですが、この"Look At You Look At Me"での洗練された疾走感も見事です。"Writing On The Wall"はドミニク・トロイアーノの曲。ジェームズ・ギャング脱退後のソロ(Mercury)に収録されています。