NRBQ At Yankee Studium

At Yankee Stadium

At Yankee Stadium

NRBQというバンドの名前は、70'sから知っていましたが、実際に音を聞いたのは90'sに入ってからだったと思います。
ビリーヴ・イン・マジックの長門さんが事あるごとに、「80'sの(90'sの)ラヴィン・スプーンフルだ」と書かれてたこともあって気にはなっていた事と、ボニー・レイットが「Green Light」(過小評価されていますが、バンプ・バンドをバックにした力作です)で取り上げてたこともあったのですが、なかなかタイミングがつかめなかった…

ところで僕にとって、未だに最高の白人によるロックンロール・バンドというと、80's初期までのロックパイル(=ニック・ロウデイヴ・エドモンズ)以外ないと思うのですが、NRBQを聞く前は、あまりに外野の評価の高さに、ひょっとしたらロックパイルを超えるのか???と、聞く前から思っていたのです。で実際に聞いてみると、まあメロディアスないい曲はあるし、飛ばすロックンロールはあるのですが、思ってたほどではなかった…というのが本音でした。

さて78年の「At Yankee Studium」は、初めて買ったパティ・スミスの表紙(イラストは河村要介さん)の「ニュー・ミュージック・マガジン」の輸入盤紹介のコーナーにも取り上げられていたもので、ボニーのカヴァーした"Green Light"やら、ジョニー・キャッシュの曲でライ・クーダーもやっている"Get Rhythm"なんかが入った、70'sの代表作らしいです。アル・アンダーソン、テリー・アダムス(先日の名古屋のライヴは数えるくらいしか人が来てなかったらしい)のいた時代。いわゆるロックンロールに交じって、ダン・ヒックスみたいなスウィンギ―なナンバーも入ってて、今の時代ならわかるけど、78年だもの相当新しいというか変化球だったのだなあ、と実感。好きなアルバムになるかどうかは、まだ不明です。ちなみにヤンキー・スタジアムでのライヴではないです。