■■■姿三四郎('77日本)


監督:岡本喜八
主演:三浦友和秋吉久美子田中邦衛仲代達矢中村敦夫
CSの日本映画専門チャンネルにて今月から岡本喜八監督特集が始まっています。数年前にkobbanovaさんにいくつか録画してもらったものを入れるとあと数本でコンプリートだっただけに大いに楽しみであります。
さて70's後半には職人監督として東宝より大作を任される事も多くなった喜八監督ですが、富田常雄の原作、黒澤明ヴァージョン('43,'45の正続編)があまりに有名な「姿三四郎」の5回目の映画化(東宝としては加山雄三=三四郎の65年版から12年ぶりのリメイクになります)を担当しています。なぜまた三四郎なのかという問題は置いといて、三浦友和の清々しい三四郎はなかなか健闘しています。黒澤作品と比べられてしまうのは仕方がないですが、喜八流のテンポの良さでぐいぐい見せます。黒澤オリジナルの部分が黒澤版脚本にあって、その部分は使えない、という契約上の問題があったらしく、リメイクはこりごりと喜八は語っています。他には若山富三郎矢吹二朗宮内洋(くしくも仮面ライダー関係者二人が兄弟役)、森繁久弥丹波哲郎、神崎愛、中谷一郎浅野ゆう子草笛光子岸田今日子岸田森、砂塚秀夫ら。ザ・カルアなるグループが歌う"34Roh!"という主題歌が時代のムードを出しています。
東宝、2h23