Isn't It Lonely Together:Estelle Levitt

- アーティスト: エステル・レヴィット
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN Inc.
- 発売日: 2009/10/21
- メディア: CD
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このアルバムはおそらく唯一のソロで74年にBuddahからのリリース。トレイド・マーティンのソロやバリー・マンのCBSからのソロに近い、ロックでもジャズでもR&Bでもないポップの世界です。バックに参加しているのはケン・アッシャー、ポール・グリフィン(kb)、ボブ・バビット、トニー・レヴィン(b)、コーネル・デュプリー、ジェフ・ミロノフ、ジョン・トロペイ(g)、アラン・シュワーツバーグ(ds)らといった、ボニー・レイットの「Streetlights」の様な名うてのNYのセッションマン。はっきり言って派手な世界ではなく、作家が他人に書いた曲を歌う楽屋落ち的なムードもあるのですが、手堅い印象も受けます。まずタイトル曲の"Lonely Together"は、スターク&マクブライアンが75年にヒットさせるもので爽やかな印象を受けるポップス。この年のアメリカン・ソング・コンテストの優勝曲です。マクブライアンとの共作。前述のジャスト・アスとハーマンズ・ハーミッツのナンバーはカントリー・タッチのワルツ曲。これも前述のペギー・リー曲はケニー・ランキンとの共作になるジャジーなナンバー。ビヴァリー・ブリーマーズで有名な"Don't Say You Don't Remember"は作者が歌うと結構ダルなムードです。チャーリー・カレロとの共作の"Good Morning Captain"は、軽快なポップ曲で、思わず歌いだしそうな感じ。そしてラストの"I Was Born To Rock 'N' Roll"は、ドラマティックな印象を受ける力強いナンバーです。