again#3

HASTEN DOWN THE WIND

HASTEN DOWN THE WIND

10040■Try Me Again / Linda Ronstadt
初めて聞いたリンダ・ロンシュタットの曲は、ここからシングルになった"That'll Be The Day"でした。まだまだポップ・カントリー・シンガー的な扱いを日本ではされていましたが、イーサン・ラッセルの手による素晴らしいジャケットと、カーラ・ボノフを紹介した3曲を含む選曲で洋楽初心者の僕を大いに魅了しました。ケニー・エドワーズ(b)、ダン・ダグモア(g.steel)、アンドリュー・ゴールド(g,kb,vo)、マイク・ボッツ(ds)というのが当時の編成で、ワディ・ワクテル(g)は一部に参加程度です。それまでほとんど知られていなかったソングライターのカーラ・ボノフやAsylumからデビューしたばかりのウォーレン・ジヴォンの美しいタイトル曲(デュエットはイーグルスドン・ヘンリーです)が知られてますが、トレーシー・ネルソンのマザー・アース時代の"Down So Low"、ライ・クーダーの"The Tattler"、オーリーンズの"Give One Heart"と選曲は多彩です。この"Try Me Again"は、リオン・ラッセルと交流があったパトリック・ヘンダーソンやシャーリー・マシューズのゴスペルっぽいvoをフィーチャーした歌い上げるナンバー。熱っぽいgソロはゴールドでこのLPを最後に独立します。
76年秋ドイツでの動画がyou tubeにいっぱいあります。その後のレパートリーからは消えてしまったようなこれらのナンバーが愛おしいです。