fall#3

Songs for a Tailor

Songs for a Tailor

10046■Tickets To Water Falls / Jack Bruce
クリーム解散後ジャック・ブルースがリリースした初ソロが「Songs For A Tailor」('69、Polydor)です。クリームの重圧から離れ、ジャズをベースにした歌もののロックをやっていますが、これが渋いけどなかなかよいのです。ブルースと言う人は、アレクシス・コーナー、グラハム・ボンド、マンフレッド・マンなど60'sの英R&Bジャズ畑と強力なコネクションを持っていた人ですが、ここでは、コロシアムのジョン・ハイズマン(ds)、ディック・ヘクストール・スミス(sax)、ニュークリアスのクリス・スペディング(g)、更に英ジャズシーンの有名なブラスセクション、ヘンリー・ローサー(tp)、ハリー・ベケット(tp)らが参加しています。音は非常に地味ですが。有名なのはマウンテン、グリーンスレイド、コロシアムがカヴァーした裏ロック名曲の"Theme For An Imaginary Western"、コロシアムも取り上げた"Rope Ladder To The Moon"ですが、スペディングのgがカッコいい"The Clearout"、ブルースのbassが存在感を見せつける"Tickets To Water Falls"も忘れられません。

他にはジョージ・ハリスンがアンジェロ・ミステリオソの変名で、ニュークリアスのジョン・マーシャル(後にソフト・マシーン)、フェリックス・パパラルディ(g,perc,vo)が参加しています。