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Matching Head & Feet

Matching Head & Feet

■One Fine Day / Kevin Coyne
前衛的なプログレッシヴ・ロック中心の初期のVirginレーベルにあって、ブルーズ色の濃いケヴィン・コインは異色の存在です。もともとサイレンというバンドでBBCのDJ、ジョン・ピールのDndelionというレーベルからデビューした人ですが、喉をつぶしたスモーキーな声の持ち主。広い意味でのパプ・ロックに入るような音楽です。75年の「Matching Head And Feet」は、高校時代クラスメイトの敏君が名古屋ではみんな知ってる、中古屋バナナ・レコードが、本店を立ち上げる前にオーナー(?)の田中さんが個人でやってた当時としては激安フェア(200円均一みたいなもの)で見つけてきたものの中から買った記憶があります。その後CDで買い直した事を忘れていました(過去のブログ記事を検索して発見嗚呼…)。
ゴードン・スミス(slide)、アンディー・サマーズ(g)、アーチー・リゲット(b)、ティム・ペン(kb)、ピーター・ウールフ(kb)というのが当時のバックですが、ジューシー・ルーシーのグレン・キャンベル並みに歪ませたスミスのスライドがうねるナンバーがなかなかカッコイイです。ただ70's半ばによくあったイギリスのアメリカ的な感じではないもっとイギリス的な感じです。同時期のイアン・デューリーがスカやレゲエを取り入れてたのと同様、"One Fine Day"ではスカのリズムが心地いいです。

同時期のストックホルムでのライヴ。アンディ・サマーズも映ります。