■Joe Soap

キープ・イット・クリーン(紙ジャケット仕様)

キープ・イット・クリーン(紙ジャケット仕様)

韓国のBig Pink Musicは先月、Miller AndersonとHemlockをCD化し相変わらず絶好調ですが、先月ヴィヴィッドから国内配給されたテネント・モリソンと同時リリースがこのジョー・ソープでした。もともとジョン・テネント(vo,g)とデイヴ・モリソン(g.vo)の二人がストーン・ザ・クロウズのメンバーをゲストに迎えたのが「Tennet Morrison」('72,Polydor)で、これは英国ロックファンよりも米sswやスワンプ・ファンで語り継がれてきた「名盤」でしたが、この二人はストーン・ザ・クロウズのジミー・マッカロック(g)、エクレクションのジェリー・コンウェイ(ds)、ジェフ・ピアーズ(b)、マイク・カミンスキ(Vn)を加えて結成したのがジョー・ソープで、唯一のLPは73年にやはりPolydorからリリースされています。
テネント-モリソン(紙ジャケット仕様)

テネント-モリソン(紙ジャケット仕様)

評を見ても「英国ロックらしさを強調した」とかあるのでまあ予想をしていましたが、アンダーグラウンドなムードのブルーズ・ロックで、これにviolinがからむ結構不思議な展開。プログレ風と書くとまた混乱しますが、アフィニティなどハードロックとプログレと両者から紹介されたバンドもあるように、元々境界はあいまいなものです。
それでもdobroが聞ける"Whatever The Song Is Now"、乾いた感じが珍しい"Time"あたりは聞き物でしょうか。でもまあ封印されたままでもよかったかも。間違ってもUKスワンプとかそういうのではないです。