rock&roll#3

You Bought It-You Name It

You Bought It-You Name It

■I Can Play That Rock And Roll / Joe Walsh
83年の「You Bought It−You Name It」(買ったやつが名前付けてくれ!みたいな感じか)は、イーグルスの解散が表明されてから初のアルバムで、ウォルシュにとっては6枚目になります。それまで個々の曲の出来不出来にムラがあったりする関係上スタジオ・アルバムでは決定的な1枚を残せなかったウォルシュですが(「But Seriously Folks…」ですら僕は留保をつけました)、ここにきてやっとポップで豪快な1枚を残せた感じです。ちょうど同じ頃、マイケル・マクドナルドボズ・スキャッグスと共に来日するイヴェントがありましたが、そこではオープニングのこの曲をやったのみでした。
ジョー・ヴァイターリ(ds,kb)、ジョージ・ペリー(b)にドン・フェルダー(g)、ドン・ヘンリー&ティモシー・シュミット(vo)らが参加しています。軽いレゲエ風の"Here We Are Now"、イーグルス時代のアウトテイクから派生した"Told You So"(イーグルスのボックスにgソロの一部が聞けます)、ナット・キング・コールのカヴァーで明快な"Love Letters"、ガレージ風の"The Worry Song"などどれもいいです。"Shadows"はヘヴィな次作「The Confessor」の予告編か。そしてなんといっても痛快なロックンロール"I Can Play That Rock & Roll"です。