何故バッタなのか

Katy Lied

Katy Lied

Katy Lied:Steely Dan
久しぶりに聞くスティーリー・ダンの4枚目「うそつきケイティ」です。すでにバンドとしての機能は失われ裏ジャケに載った人たちを正式のメンバーとすると、ドナルド・フェイゲン(vo,kb)、ウォルター・ベッカー(g,b)、デニー・デイアス(g)、ジェフ・ポーカロ(ds)、マイク・マクドナルド(b-vo)にゲイリー・カッツ(prod)、ロジャー・ニコルス(engi)。但しゲストとしてラリー・カールトンリック・デリンジャー、ディーン・パークス、ヒュー・マクラッケン、エリオット・ランドール(g)、デイヴィッド・ペイチ、マイケル・オマーティアン(kb)、チャック・レイニーウィルトン・フェルダー(b)らが参加しています。キャッチーなA面に比べるとB面はジャズ的なムードが濃く、このグループの進む方向が示唆されます。
"Black Friday"引きつったようなデイアス(おそらく)のgが印象的なナンバーでこのアルバムで一番ロックっぽいものでしょう。ミディアムテンポの"Bad Sneakers"も印象的なg-ソロがあり、el-sitarやら、マクドナルドのスモーキーなコーラスと見せ場多いです。これらA面は多勢なギタリストがそれぞれ技を競う(それは派手なソロばかりではないです)印象があって"Daddy Don't Live In That New York City No More"もなかなかカッコイイ。タイトルのケイティが歌詞に出てくる"Doctor Wu"ではフィル・ウッズのなめらかなsaxソロがあって、これまたその後のバンドの姿をイメージさせます。
B面は"Your Gold Teeth"などまるでジャズロックなものがあって、スルーする事が多かったので久しぶりに耳にするとこんなんだったかな?という印象。"Any World"でのマクドナルドは存在感あります。