morning#3

Twelve Dreams of Dr Sardonicus

Twelve Dreams of Dr Sardonicus

■Morning Will Come / Spirit
67年にLAで結成されたスピリットは、ランディ・カリフォルニア(g)、ジェイ・ファーガソン(vo)、マーク・アンデス(b)、ジョン・ロッキ(kb)、エド・キャシディ(ds)の5人組です。このバンドの特異的なのはスキンヘッドのキャシディと他のメンバーとの年齢差が親子ほど違う事でしょう。Odeから68年に「Spirit」でデビュー。この年のセカンド「The Family That Plays Together」からの"I Got Line On You"が#22まで上がるヒットとなって注目されました。バンドの本質はもっと暗く重いところにあるのでしょうが、このたたみかけるようなロックンロールはなかなか素晴らしい。

この4枚目「12 Dreams Of Dr.Sadnicus」('70,Epic)は、コンセプトアルバムで、一種のSF的な世界とか。ここからの"Morning Will Come"は、グラムロック的なキッチュさも出していて面白いですが、ジューシー・ルーシーもカヴァーした"Mr.Skin"(#92)といい、曲単位ではまあ面白いのですけどLP1枚となると難解な部分はあります。prodはデイヴィッド・ブリッグス。バンドはあと1枚出して解散。アンデスファーガソンはジョ・ジョ・ガンを結成してAsylumでは珍しいハードロックをやっています。カリフォルニアは、ブルーズ〜サイケなソロをリリースしますが、キャシディと76年にバンドを再結成します。