ooh#2

Greatest Hits

Greatest Hits

■Ooh I Do / Linsey De Paul
リンジー・ディ・ポールは今もってちゃんとした形でのCD化が遅れている一人。もっともいわゆるsswでありながら英ショービズ(=芸能界)色が濃い為、評価そのものがニッチなものだからでしょうか?
1950年ロンドン生まれ。72年にフォーチュンズの"Storm In Teacup"の作者として注目され、MAMからデビュー。チョイエロなルックスとキュートな歌声で人気となった"Sugar Me"(#5)などこの時期は、音楽的にMORっぽくてイマイチ。73年にモット・ザ・フープルに加わったルーサー・グロスナーの変名エアリエル・ベンダーの名付け親となったり、"Roll Away The Stone"にvoで参加したり、"Won't Somebody Dance With Me"(#15)のヒットを出したのもこの頃。

74年にはMAMからWarner Brosに移籍し、当時の恋人ロイ・ウッドのprodでリリースしたのがロネッツ風の"Ooh I Do"(#25)です。いわゆるスペクター的なウォール・オブ・サウンドではありますが、正直出来はあまり良くないです。
75年には結局WarnerでLPを出すことなくJetに移籍。「Taste Me,Don't Waste Me」('75)は程よいポップさ上品さが備わった傑作で、日本では当時ポリドールからリリース。90'sに日本のCenturyがこれと「Love Bomb」、未発表曲を含むコンピ「Before You Go Tonight」をリリースしたのは快挙でした。

79年にルパート・ホルムスのprodで出た「Tigers & Fireflies」はジャジーな英国産AORとして人気があります。