リップ・ヴァン・ウィンクルの話を知ってますか

■An Evening At Home With Teegarden & Van Winkle:Teegarden & Van Winkle

An Evening At Home With Teegarden & Van Winkle

An Evening At Home With Teegarden & Van Winkle

リップ・ヴァン・ウィンクルとはワシントン・アーヴィングの短編"スリーピー・ホロウ"の主人公で米版浦島太郎といった感じです。「〜知ってますか?」とは映画の中の松田優作のセリフ。鬼気迫るものがあったなあ…
さて、08年にWounded Birdから世界初CD化されたT&VWのファースト。僕は存在も知らなかったので、スワンプの知らざれる傑作とか書かれててびっくりした覚えあります。正直そういう表現は誤りで、スキップ・ヴァン・ウィンクル・ネイプ(org,vo)とデイヴィッド・ティーティーガーデン(ds,vo)のデュオによるスカスカの地元デトロイトのクラブでのライヴ盤。どっちかというとorganの音色を生かしたフリー・ソウル的な評価かもしれませんがリズミックでない分そっち方面からの評価は期待できないでしょう。それでもたつくリズム以上にorganがよい味を出してて思わず聞き惚れてしまうのです。
68年にPlumnというマイナー・レーベルからリリースされたこのファーストに続いてAtco、WestboundからLPをリリース。70年には"God Love And Rock&Roll"を#20までヒットさせています。

この二人は後にボブ・シーガーのバックに参加、ティーガーデンは70's後半の黄金期のdsでした。