trouble#3


■Trouble Trouble / Steve York's Camelo Pardalis
「発足間もないVirginレーベル御用達のManor Studioでの酔いどれジャムセッションを記録した1枚」みたいに79年に日本盤LPがビクターから出た時には苦し紛れに紹介されてましたが、Virgin=プログレッシヴのイメージとはずいぶん違うブルージーなセッションですし、参加してる人達が日本ではあまり有名でなかった事もあったので、「売り」もなかったのですね。
さて73年にリリースされたVirginの最初のリリース分の1枚です。クレジットはスティーヴ・ヨークス・キャメロ・パーダリスとなっています。ヨークはマンフレッド・マン・チャプター3にいた人で、73年当時にはヴィネガー・ジョーのメンバーでした。よってV・Jのメンバーが大きくかかわっています。エルキー・ブルックス(vo)、ティム・ヒンクレー(p)、ピート・ガヴィン(ds)、ジム・ミューレン(g)にヨーク(b)がV・Jのメンバー。他には元クリムゾンでコンビでセッションに参加する事が多かったボズ(vo)とイアン・ウォーレス(ds)、パトゥのマイク・パトゥ(vo)とオリー・ハルソール(g)、グラハム・ボンド(org)と夫人のダイアン(vo,perc)、ホール・ワールドのロブ・テイト(ds)とロル・コクシル(sax)、ジューシー・ルーシーのミッキー・ムーディー(g)、ジョン・リー(tb)、バリー・ダッガン(sax)、デイヴ・トンプソン(org)、デイヴ・ブルックス(sax)ら。
Virginがらみの人が誰もいないのも不思議ですが、曲のほとんどはフェード・アウトで短くその辺も不満です。エルク、パトゥー、ボズが均等にvoを取りあうわけですが、かなりシブいそしてユルイブルーズ中心。その中でエルクが歌う曲は、ゴスペル的なニュアンスもあって華やかです。
残念ながらyou tubeにはこれのみ。