◆◆◆◇ピロー・トーク〜自転車キンクリート('93)

気がつけば、15年は芝居見てないなあ…と思いました。僕が一番足繁く劇場に通ったのは、90'sの初めで、小劇場のブームが終わって、その中から劇団の枠を超えエンタメ色が濃いプロデュース公演が生まれ始めた頃。よく通ったのは今はなき新宿シアター・トップスと本多劇場でしょうか。そして気がつけばジテキンも本体は休業状態で、プロデュース公演ばかりになってますね。
HPで確認してみると91年の「朝は七時」から「ありがちな話〜噂のジュリエット篇」('91〜つみきみほが印象的でした)、「ソープ・オペラ」('92)、「ピロー・トーク」('93)、「蝿取り紙」('94)、「ソープ・オペラ」('95再)で、これ以降はジテキンSTOREとしての公演はあるものの、女優主体の芝居は途絶えてます。なんとも濃厚な作品群。久しぶりに、NHK教育「芸術劇場」でOAされた「ピロー・トーク」を見ました。作/飯島早苗、演出/鈴木裕美のコンビに徳井優樋渡真司、久松信美、近藤芳正柳岡香里(山の手事情社)というおなじみを含む客演です。これが今見ると大げさで笑えないところもあるけど、ほろっとさせられる部分もあって、久しぶり堪能しました。あのころ劇場の暗闇の中で感じてた事、すっかり忘れてました。
今も昔も吉利治美のファンでした。ネットで検索しても出てこないので引退されたんでしょうねえ。
劇評は↓
http://homepage1.nifty.com/shakespeare/gekihyo/script/h5_8.txt
当時のノートを引っ張り出して見てみると、93年6月10日紀伊国屋ホールにて観劇(L列3)。

まだ6月だけど今年のベスト候補か。「ソープ・オペラ」よりも面白かった。歌川椎子(疑わしい子!)のヘンさもいい(デミ・ムーアを出したいのだけど、007の俳優の名前を出しと思いだす→ジェニファー・コネリー!というのが笑えた)けど、吉利と依田朋子がいい。凝ったセットもみんなの自然態な演技がいい