女性名#4

Willis Alan Ramsey

Willis Alan Ramsey

■Geraldine And The Honeybee / Wills Alan Ramsey
ウィリス・アラン・ラムジーはShelterにたった1枚LPを残した孤高のssw。「できる限り宣伝しないでくれ」というポリシーは、頑なで70's当時にはそういう姿勢はカッコよく映ったろうけど、とりあえず人々の耳に届かなければすべては始まらないだろうに…と今は思います。とにかくアンチ・コマーシャリズムのたちばを徹底して守っているそしてカルトな人気を誇っているアラバマ出身のsswです。デニー・コーデルとラムジーの共同prodとなった「Willis Alan Ramsey」の出来をコマーシャルすぎると本人は気に入ってないようですが、シンプルな弾き語りに交じって緩やかなカントリー・ロックがあったりしますが、いわゆる売れ線な音ではないです。71年から72年にかけてメンフィス、LA、ナッシュヴィル、テキサスでレコーディングされたものです。
収められたナンバーにはアメリカやキャプテン&テニールがヒットさせた"Muskrat Candlelight"、ジミー・バフェットが取り上げた"The Ballad Of Spider John"(saxはアーニ・ワッツです)、デイヴィッド・ブロンバーグが取り上げた"Northeast Texas Woman"など、通受けする内容となっています。"Geraldine And The Honeybee"は、ウォーラー・コリー(ds)以外はラムジーが手がけていてbass、harmonica、ac-gをプレイ。シンプルな作りでいいメロディーです。アルバムのハイライトはレッド・ローズのsteelの入ったゆるやかなカントリー・ロック、"Goodbye Old Missoula"とリー・スクラー(b)、ラス・カンケル(ds)にローズ(steel)が加わったウディ・ガスリーのカヴァー"Boy From Oklahoma"でしょう。