女性名#8

■Sweet Mary / Argent
アージェントというとプログレ・バンドというイメージがありましたが、実はそうとも言えないのです。3年くらい前にオリジナル・アイテムが紙ジャケで出て最初の3枚を買ったのですが、一番気に入ったのは2枚目の「Ring Of Hands」('71,Epic)でした。ゾンビーズロッド・アージェント(kb,vo)、マイク・コットン・サウンドのジム・ロッドフォード(b)、ユニット2+4のボブ・ヘンリット(ds)とラス・バラード(g,vo)による4人組で、まずメロディアスである事がこの時期のアージェントの魅力です。そして若干のプログレ臭〜具体的にはロッド・アージェントのorgan〜でしょうか。大作"Lothlorein"や"Rejoice"でのorganソロは、プログレというには真摯な感じです。"Celebration"の分かりやすいメロディーもキャッチーでスムーズですが、僕がびっくりしたのは"Sweet Mary"のソウルフルな感じです。ライナーの川島眞二郎さんが書かれてますが、当時アージェントはレオン・ラッセルなどのレコードをよく聞いてたと言われ、この曲なんかはそういった米南部への憧憬を彼らなりにやっている風に感じます。まるでそういうイメージがなかったので、驚きでした。