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サウザー・ヒルマン・ヒューレイ・バンド

サウザー・ヒルマン・ヒューレイ・バンド

■Border Town / The Souther Hillman Furay Band
個人的にはウエスト・コーストのバンドで一番好きかも知れないのがSHFバンドです。Asylumの社長、デイヴィッド・ゲフィンによって作られたバンドという事が今では判明していますが、ポコを辞めたリッチー・フューレイ(g,vo)、バーズ〜フライング・ブリトウズ〜マナサスのクリス・ヒルマン(g,b,mand,vo)、sswのジョン・デイヴィッド・サウザー(g,vo)の3人をフロントに立てた南カリフォルニアのカントリー・ロック・シーンを代表するスーパー・グループです。
3人の中で一番知名度の低いサウザーが一番多く曲を書いてるあたり、ゲフィンがサウザーを売りだそうとしていた部分が見え隠れします。演奏陣はマナサスから移行し、アル・パーキンス(steel,g)、ジョー・ララ(perc)、ポール・ハリス(kb)そしてジム・ゴードン(ds)が参加。ゴードンはツアーを嫌い、結局はロン・グライネル(ds)に交代しましたが、ゴードンのハイハット・プレイとハリスのclavinetをフィーチャーしたファンキーな"Border Town"は、74年のデビュー作のハイライトです。サウザーはこれ以外にドラマティックな"Deep Dark And Dreamless Night"、"The Heartbreaker"を書いています。ここからヒットしたのはフューレイのハイトーンのvoが冴える"Fallin' In Love"で、ポップなメロディーが印象的です。各種楽器を操る職人的なイメージがあったヒルマンも"Heavenly Fire"、"Safe At Home"などでvoを取り芸達者なところを見せます。