song#2

The New World's Fair

The New World's Fair

■Song For Marlene / Michael Moorcock & Deep Fix
マイケル・ムアコックはイギリスのSF作家で一番有名なのは、アンチヒロイック・ファンタシーと呼ばれたエターナル・チャンピオン・シリーズです。R・E・ハワードのコナンとは対照的な虚弱なヒーロー列伝で、エルリック、コルム(これが一番好き)、ホークムーン、エレコーゼを主人公としたもので、訳出が始まった80'sにはそれこそ熱狂したものでした。元々はスキッフルのミュージシャンで、70'sにホークウインドとの交流から「Worrior On The Edge Of Time」('74)でのナレーションを手掛け、75年にはムアコック&ディープ・フィックス名義で「New Wolds Fair」(UA)をリリースしシンガーとして正式のデビューしています。まあこれがヘタウマというかヘタヘタというかのもので、ホークウインドが加わっている曲もありますが、力量不足でもちろんそういうスペースロック的なムードにはなかなか成りません。
"Song For Marlene"は、ストーンズというかルー・リード的なナンバーで訥々と歌われるメロディーは妙に味があります。うまくないですけど。