listen#3

Venus And Mars

Venus And Mars

■Listen What The Man Said / Paul McCartney & The Wings
僕にとってのウィングスは「Band On The Run」よりもこの「Venus & Mars」です。ポール&リンダ・マッカートニーそしてデニー・レインの3人になってしまったウィングスは、74年に新たにサンダー・クラップ・ニューマン〜ストーン・ザ・クロウズのジミー・マカロック(g,vo〜当時はマクロウチ表記でした)、イースト・オブ・エデンのジェフ・ブリットン(ds)を加え、ライヴ感を意識したレコーディングを開始します。このメンツで残されたシングルが、オリジナルLPには入らなかった"Junior's Farm"で、ポールのブンブンbassがカッコいいナンバー。マックロウのgソロもあり新メンバー紹介の意味合いもあった様です。B面の"Sally G"はチェット・アトキンス(g)が加わったものです。共にナッシュヴィル録音。


そして秋にはニュー・オーリンズにて新作「Venus & Mars」のレコーディングに取りかかるのですが、ブリットンが脱退、代わってジョー・イングリッシュ(ds)が参加しています。レインやマックロウが歌うナンバーも収められた「Venus & Mars」は、ステージを意識したセレクトになっていて、ヴァラエティにとんだ内容です。
ここから#1ヒットとなったのが"あの娘におせっかい"という邦題で知られた、"Listen What The Man Said"です。トム・スコット(sax)とデイヴ・メイスン(g〜どの辺?)が参加したこの曲は、非常に覚えやすいメロディーで、当時ラジオでガンガンかかってた事をなんとなく思い出します。