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Fire and Water

Fire and Water

■Don't Say You Love Me / Free
フリーを初めて聞いたのは中3の時なんで77年。ロックを聞き始めた中学生が手を出すには実に渋い選択だったなあといまさらながらに思います。ひょっとしたらバッド・カンパニーよりも好きだったかも。あとちょうど「Fire And Water」('70,Island)が廉価で再発(東芝EMIの「ROCK GREATEST1500」シリーズね)されたというタイミングもあったのです。最初と最後に代表曲の"Fire And Water"と"All Right Now"を配しながら、"Mr.Big"の入ったB面をよく聞いてました。この名バラード"Don't Say You Love Me"はB面2曲目に入っていたもの。非常にスカスカの演奏ながら、バンド名の如くフリー・フォームに隙間を埋めるアンディ・フレイザーのbassが印象的。抑制されたポール・ロジャースのvoもいいです。

よく言われてるようにこの3枚目をピークとしてフリーは失速。若きメンバーの激しいエゴのぶつかり合いもあって、71年の5枚目「Live」を出す頃には解散していました。ロジャースはスチュワート・マクドナルド(b〜キリング・フロア)、ミック・アンダーウッド(ds〜エピソード・シックス)とのピース(バンド名は日本のたばこから、当時ロジャースは清水マチと交際中だった)、フレイザーはスタン・スピーク(ds)、エイドリアン・フィッシャー(b)とのトビー、コソフとカークはコソフ・カーク・テツ・ラビットを結成しますが、結局はもたず72年には「Free At Last」をリリースしますが、やはり解散。契約の関係で2度目の来日公演があって、テツとラビットを加えた新生フリーが「Heartbreaker」を73年にリリースしましたが。
この曲は入ってませんが、解散後の76年にリリースされた独Islandリリースのこのベスト盤もジャケットがカッコよかった。日本では東芝EMIから必殺のブリティッシュ・ロックシリーズとしてリリースされました。