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THE WAY IT IS

THE WAY IT IS

■Love Needs A Heart / Valerie Carter
98年にリリースされたヴァレリー・カーターの18年ぶりの3枚目が「The Way It Is」です。原盤は日本のキャニオン・インターナショナルで、日本製作のヴェテランの新作は、大体が日和見的なショボいものが多いのですけど、これは違います。すでにジャクソン・ブラウンジェームズ・テイラーの90'sのツアー(来日公演を含む)に同行してその健在ぶりをアピールしていましたが、当時のジャクソン・バンドの面々を中心としたバッキングは、ヴァレリーの事をよくわかっていらっしゃる感じで歌を引き立てます。マーク・ゴールデンバーグ(g)、モーリス・リウォーク(ds)、ケヴィン・マコーミック(b)、スコット・サーストン(kb)、デブラ・ドブキン(perc)にJT、ジャクソン、リンダ・ロンシュタットフィービ・スノウ、ライル・ラヴェット、デイヴィッド・ラズレーらのvoをフィーチャーしてのものです。ニール・ヤングの"Birds"(ノヴィのviolinをフィーチャー)、ヴァン・モリソンの"Into The Mystic"といった選曲はややベタですが…
ジャクソンの「Running On Empty」で紹介された"Love Needs A Heart"はローウェル・ジョージとジャクソン、そしてヴァレリーの共作。ハウディ・ムーンのprodがジョージだったことから、77年のCBSからのソロにはローウェルも加わっていましたが、おそらくはこの頃に書かれたものでしょう。