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レインボー・オン・ステージ

レインボー・オン・ステージ

■Man On The Silver Mountain / Blackmore's Rainbow
ファンキー路線になったパープルを離れ、旧知のエルフをバックにレコーディングした「Ritchie Blackmore's Rainbow」('75,Oyster)で聞かれるのはオーソドックスな派手さはないハードロックです。ロニー・ジェイムズ・ディオのvoは怨み声ともいえるインパクトがあります。そのファーストリリース後ディオ以下のメンバーを解雇して、ジミー・ベイン(b)、コージー・パウエル(ds)、トニー・ケアリー(kb)を参加させリリースしたのが「Rainbow Rising」('76)。この時はブラックモアズ・レインボウというクレジットでした。前作よりもぐっと煮しめた濃厚な暗黒ハードロック。中世的、ゴシック文字のバンドロゴ、ジャケットのイメージなど従来の英国ハード・ロックの流れにある暗く重い作品で、英国ではすでに時代遅れとなった音が、日本では熱狂的に迎えられ、77年の日本公演をベースとしたライヴ「On Stage」もリリースされました。

ここでの"Man On The Silver Mountain"はスタジオ作よりもずいぶん長めで、ディオの呪術的voパフォーマンスをたっぷり。pt1が終わった後短いブルーズになりますが、全くこれがブルーズに聞こえないのもブラックモアというギタリストらしいです。"Star Struck"の一節を挟んでpt2でエンディングとなります。