silver#2

Ocean Rain (Coll)

Ocean Rain (Coll)

■Silver / Echo & The Bunnymen
80年にKorovaからデビューしたリヴァプール出身のエコー&ザ・バニーメンは、最初はドアーズの影響下にあるネオ・サイケデリックとして評価を受けました。その頂点とも言えるのが83年の「Porcupine」で、シャンカールのviolinをフィーチャーした"The Cutter"は凍てついた夜闇を切り裂く名曲で、この時点でU2と肩を並べるギター・バンドでした。84年の「Ocean Rain」では、折からのネオ・アコブームに呼応したようなアコースティックな音づくりで、印象的でした。当時のステージを渋谷公会堂で見てますが、おしゃれな感じもあったスタジオ・ヴァージョンに比べるとむき出しの肉体的な演奏は荒く、不思議な迫力がありました。
"Killing Moon"に続く2枚目のシングル"Silver"は、シンプルながらこの時期のバンドを象徴する曲です。

この後「Bring On The Dancing Horses」('85)というベスト盤を出してバンドは活動休止します。