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Still Alive & Well

Still Alive & Well

■Silver Train / Johnny Winter
長いキャリアに反して来日公演がなかったジョニー・ウィンターですが、近々来日するそうでまずはめでたい。Columbiaと契約してリリースされた初期の2枚は、ブルーズにロック少々といった具合で、セールスを狙ったレーベルが元マッコイズのリック・デリンジャーにprodさせ、デリンジャーを含むバンドを組ませたのがジョニー・ウィンター・アンドです。ポップな側面を備えたJWAのプロジェクトは成功しますが、ジョニーのドラッグ問題で解散。その復帰作が73年の「Still Alive And Well」です。話題となったのはストーンズの2曲のカヴァーで、うち"Silver Train"は、ミック・ジャガーキース・リチャーズの書き下ろしになる新曲でした。
ストーンズ版では73年の「Goats Head Soup」にも収められていますが("Angie"のB面)比べてみると、ミック・テイラーのスライドの入ったストーンズ・ヴァージョンの方がルーズな味わいがあります。ウィンターのヴァージョンは、シンプルな正攻法でスライドも影をひそめ、基本線はロックンロールです。
ランディ・ジョー・ホブス(b)、リチャード・ヒューズ(ds)、デリンジャー(g)によるシ演奏です。もうひとつのストーンズ曲"Let It Bleed"も必聴でしょう。