サヴォイ・ブラウン

長いキャリアを持つ英ブルーズ・ロック・バンド、サヴォイ・ブラウンはキム・シモンズ(g)とジョン・オレアリー(harp)を中心に66年に結成されました。デビュー当時は黒人メンバーがいた異色のブリティッシュ・ロック・バンドでしたが、度重なるメンバー・チェンジの末サウンドもかなり変わっていったようです。
1・Shake Down('67)
サヴォイ・ブラウン・ブルーズ・バンド名義で黒人メンバーをフィーチャーしたデビュー作。gには後にマイティ・ベイビーのマーティン・ストーンもフィーチャー。
2・Getting To The Point('68)
シモンズ以外のメンバーを総入換えしたセカンド。クリス・ユールデン(vo)、ロジャー・アール(ds)、トニー・スティーヴンス(b)、デイヴ・ペヴェレット(g)にシモンズという布陣。
積極的に曲作りにからむユールデンをフィーチャーした初期の傑作という評価です。
3・Blue Matter('69)
片面ライヴ、片面スタジオの変則的な作りですがサイケデリックな味わいもあり。但しブルーズ・ブームもそろそろ終焉にかかりバンドとしては苦しい時期に差し掛かります。

4・A Step Farther('69)
5・Raw Sienna('70)
6・Looking In('71)
前作を最後にユールデンが辞め、ロンサム・デイヴが歌うもの。初めて全米トップ40入りした記念すべき作品。けれどブルーズにこだわったシモンズとブルーズに根差したハードロックをやりたかった後の3人の対立が明確になりつつあった1枚で、結局本作後3人は脱退しフォガットを結成します。