ソフト・マシーン

■Alive & Well Recorded In Paris(Expanded):Soft Machone(Esoteric:ECLEC22234-UK)
78年にリリースされたソフト・マシーンの実質上ラスト作が、CD化にあたって2枚組になりました。ユニオンから出た紙ジャケ日本盤よりも1000円以上安かった英盤ですが、積極的にプログレ系をリマスタしてるCherry Red傘下のEsotericからのリリースです。77年7月のパリ公演を収めたライヴで、ジョン・エサリッジ(g)、ジョン・マーシャル(ds)、カール・ジェンキンズ(kb)に新加入のリック・サンダース(vn)、スティーヴ・クック(b)を加えてのラインナップ。1枚目はオリジナルの11曲で、旧A面にあたる"White Kite"から"Huffin'"までのメドレーが圧巻。当時伏見にあったヤマハでこのLPを買ってますが、とても耳触りのいいロック寄りのフュージョンサウンド、という印象は変わってません。ジャンゴ・ラインハルト系の"Number Three"、シーケンサーを使ったジャーマン・プログレっぽい"Soft Space"まで一気です。2枚目は今回発掘された同じ公演のライヴで、1枚目とはviolinソロの入った"The Nodder"しか重なってません。また「Softs」から3曲、残りは即興性の強いものでエサリッジやマーシャルのソロをフィーチャーしています。こちらはメドレーではなく小品で区切られ拍手も入ります。"Song Of Aeolus"や"The Tale Of Taliesin"の格調高い演奏が良いです。