ヘムロック

ヘムロック

ヘムロック

■Hemlock
ヘムロックは、キーフ・ハートレー・バンドからソロになったミラー・アンダーソン(g,vo)がソロ「Bright City」('71)リリース後に組んだ新バンド。ソロにも参加していた3人〜ミック・ウィーヴァー(kb〜元ワインダー・K・フロッグ)、ピーター・ダインズ(org,g〜元キーフ・ハートレー・バンド)、エリック・ディロン(ds〜元ファット・マットレス)にジム・レヴァートン(b〜元ジューシー・ルーシー、ファット・マットレス)そしてアンダーソン(g,vo)を加えた5人組。それまで知っていた"Mr Horizontal"がイマイチだったためBig Pinkから出ていながらなかなか手が出せなかった1枚で73年、Dreamからのリリース。意外にもダインズとウィーヴぁーの薄いが味のあるorganをフィーチャーした豪快なそして重厚な音作り。基本線は南部志向のブルーズ〜スワンプ・ロック。ジューシールーシーのクリス・マーサー(sax)が参加した"Just An Old Friend"での豪快なorganがカッコイイ。アンダーソンのvoは線の細さが致命的だが(だからバンドの2番目のvoの方がしっくりくる)"Ship To Nowhere"はまあまあ。後半はぐっとスワンプ〜カントリー・ロック寄りで、"Garden Of Life"ではピート・ウィルシャーのsteelをフィーチャーしたゆったりしたカントリー・ロック。"Broken Dreamer"や"Young Man's Prayer"での米南部及びザ・バンドへの憧憬が微笑ましい。