ザ・フー

■Odds And Sods:The Who

Odds & Sods

Odds & Sods

旧邦題は「不死身のハードロック」。今ではザ・フーをハードロックととらえる人はほとんどいないでしょうが、リリース当時の74年はそういう認識もありだったのか?Trackレーベルとの契約の関係からもう1枚出さなければいけない際、ジョン・エントウィッスルがレーベルの地下室から探し出した未発表テープを元に編んだコンピレーション。メンバーは映画「トミー」で忙しかったことから、エントウィッスル主導で企画された。CD化にあたり12曲加え21曲のレア曲が収録。その中には、ザ・フー以前のハイ・ナンバーズ時代の"I'm The Face"(スリム・ハーポの"Got Love If You Want It"の改作)やら、未完に終わった「Lifehouse」プロジェクト('71)関連作品まで幅広く選曲。今となってはアル・クーパーがorgを弾く"Mary Ann With The Shaky Hand"('67)の別ヴァージョン、「Live At The Leeds」でおなじみの"Young Man Blues"(作者はモーズ・アリソン)、"Summertime Blues"のスタジオヴァージョン、アメリカのガン撲滅協会の依頼で作られながら結局使われなかった"Little Billy"、ビリー・フューレー主演の映画「マイ・ウェイ・マイ・ラヴ」の主題歌"Long Live Rock"などが面白いけど、大半がイマイチ。ジャケットはかっこいいが。


これはそのB面で映画「さらば青春の光」のサントラに収録