◆◆◇テレフォン('77米)

監督:ドン・シーゲル
主演:チャールズ・ブロンソンリー・レミック、ドナルド・プレゼンス
ドン・シーゲル監督晩年の力作。すでに死亡したアメリカ人の戸籍を使ってロシア人をアメリカ人として生活させ(催眠でそういう記憶は消されている)、電話で詩を朗読すると破壊工作活動を行うように暗示をかけられる(「影なき狙撃者」('62)を思わせる)と言うアイディアがおもしろい。米ソ緊張緩和に異を唱える元KBG幹部とそれを追うKGBの幹部の話。このオチは少々甘いけど。脚本にピーター・ハイアムズが参加。原作のウォルター・ウェイガーは「合衆国最期の日」の原作者。他にはシーゲル作品にはおなじみのシェリー・ノース(今回えらく若作り)、ジャクリーン・スコット(「突破口」のマッソーの奥さん役)、ロイ・ジェンソン、タイン・デイリー(「ダーティー・ハリー・3」でのキャラハンの相棒)ら。プログラム・ピクチャーと言われてもB級アクションと言われても面白いものは面白いのだ。