ラスト・イグジット

■Last Exit / Traffic

Last Exit

Last Exit

スティーヴ・ウィンウッドが69年にブラインド・フェイス参加のため、あっけなくトラフィックは解散。残りの3人はワインダー・K・フロッグことミック・ウィーヴァー(kb)とメイスン、キャパルディ、ウッド&フロッグを結成するが結局ジャムセッションで終っている。ブラインド・フェイスは短命に終わり、70年に入ると解散、ウィンウッドはジンジャー・ベイカーのエアフォースに加わりながら、初ソロ「Mad Shadows」のレコーディングにかかり、これがトラフィック再編につながってゆく…というのはまた別の話。
さてバンドが解散状態にあった69年寄せ集めた音源で1枚リリースされたのが「Last Exit」。ジャケットに移るメンバー4人はキャパルディ以外は別人に見える(誰が誰とわからないような撮られ方)し、いかにもおまけな感じのジャケットだけど不思議にいいんだなあ。A面はデイヴ・メイスンのシングル曲"Just For You"から始まり、シングル曲の"Medicated Goo"とB面の"Shanghai Noodle Factory"、更に"Feelin' Alright"のB面だった"Withering Tree"にアウトテイクの"Something's Got A Hold Of My Toe"。B面は3人によるフィルモア・ウエストでのライヴ。どちらも長尺のものだけど、ウィンウッドのorganとクリス・ウッドのflとsaxが大きくフィーチャーされた"Feelin' Good"は英国製ミュージカル「ドーランの叫び」からの曲。音圧のレベルが荒い"Blind Man"もジャズ〜R&Bタイプのものであの時代らしい。