宇宙の探究

■In Search Of Space:Hawkwind

In Search of Space

In Search of Space

最近は「X In Search Of Space」というそうな。71年に出たホークウインドの2枚目。デイヴ・ブロック(g,vo)、ニック・ターナー(sax,fl,vo)、テリー・オリス(ds)、ディック・ミック(elec)、デイヴ・アンダーソン(b)というラインナップ。
演奏には加わっていないがロバート・カルヴァートやダンサーのステイシアもクレジットされている。ディック・ミックは一時期脱退し、エンジニアのデル・ダットマー(syn)が電子音を担当。その後復帰し2名のsyn奏者を抱えることとなる。
最初に聞いたのは新栄にあったatomでのレンタルLP(東芝音工盤)だった。あの時は何かさっぱりだったけど、今聞くとうんうんサイケだなあ〜と納得する。前作「Hawkwind」に比べるとスケールはけた違い。冒頭の"You Shouldn't Do That"の浮遊感はゴングあたりに近いものもある。長尺の曲が多いが不思議と長さは感じない。"Master Of The Universe"は後の迫力ある演奏に比べれば落ちるけど、フリーキーなsaxと爆音なgは実に味わいある。"Children Of The Sun"は虚空に響くfluteが素晴らしい。
リリース時にはアンダーソンは脱退、代わって加わったのがレミー(b,vo)。