ザ・ベスト・オブ・ロネッツ

THE BEST OF THE RONETTES

THE BEST OF THE RONETTES

■The Best Of The Ronettes
Sonyからのスペクターボックスのリリースで、レココレ誌でもスペクター特集ですが、フィレス('61〜'67)レーベルの全盛期は実は短いのです。62年の"He's A Rebel"(クリスタルズ)から65年の"Just Once InMy Life"(ライチャス・ブラザーズ)あたりまで。個人的にはスペクター・サウンドというよりもロネッツが好きなんだ、と改めて実感。
Philles以降ロネッツが公式にリリースした曲を紹介します。
Colpix何枚かシングルを出したあと("Memoris"は名曲)、63年に①Be My Baby(#2)でPhillesからデビュー。印象的なハル・ブレインのdsは、ビリー・ジョエルから新田恵里までそれこそ星の数ほど引用されています。僕がこの曲をちゃんと初めて聞いたのは映画「さらば青春の光」のサントラだったかも。その時は特に何も感じなかったなあ。スコセッシの映画「ミーン・ストリート」でも冒頭使われていた。ちなみにスペクター関連ではB面は、インストなので数に入れません。この年にはもう1枚②Baby I Love You(#24)がリリース。これはラモーンズのヴァージョンで知ったかな。2曲ともジェフ・バリー=エリー・グリーニッチの共作にスペクターがクレジットを絡めたもの。63年に出たクリスタルズの「Sing The Greatest Hits Vol.1」(今回のボックスにも収録)でも3曲はクリスタルズ名義なれどロネッツが歌う。それは③Hot Pastrami④The Twist⑤Mashed Potato Time

64年にはヴェロニカがソロ名義で(ロネッツだろうがヴェロニカだろうが中身は同じ)傍系レーベルのPhil Spectorから⑥So Young(ビーチボーイズもカヴァー)、そして⑦Why Do They Let Us Fall In Loveがリリース。どちらもチャートインせず。個人的にはボブ・B・ソックス&ブルー・ジーンズっぽい⑦は大好きな曲です。

ロネッツとしての3枚目のシングルは⑧The Best Part Of Breakin' Up。Red Birdレーベルが忙しくなったバリー=グリーニッチに代わってピート・アンダース=ヴィニ・ポンシアが作家として参戦。この曲は終わりそうで終わらないエンディング。#39。4thはこのトリオ(スペクターを加えた)最高傑作の⑨Do I Love You。#34。バリー・マン=シンシア・ウェルにスペクターというクレジットの5thが⑩Walking In The Rain。イントロの雷のSEが印象的だった。#23。このB面は始めて歌ものに。それが⑪How Does It Feelこの年の暮にロネッツの単独アルバムがリリース。これは明日。