エール・アパレント

Sunrise

Sunrise

12004■Sunrise:Eire Apparent(One Way:OW27734-US)
長いこと捜してた1枚。かつて独Repertoire盤をお茶の水Janisで借りて気に入ってそのうち買おうと思いつつ全然出会えなかったもの。19年ぶりか。67年のジミ・ヘンドリックスの全米ツアーに同行したアイリッシュ・バンドが、このエール・アパレント(Eireとはゲール語アイルランドのこと)。同じツアーで回っていたソフト・マシーンが、ヘンドリックスと同じチャス・チャンドラー(アニマルズ)のprodでデビュー作をリリースしたのと同じように、アパレントは、ヘンドリックスのprodで68年米Buddahからデビュー。メンバーはその後ソロやクランシーでも活躍するアーニー・グラハム(vo)、後にスプーキー・トゥースやフランキー・ミラー・バンドのクリス・スチュワート(b)、後にエリスのデイヴ・ルットン(ds)そしてミック・コックス(g)。ゲストとしてアニマルズのヴィッグ・ブリッグス(p)、ヘンドリックス(g)、ノエル・レディング(b)、ミッチ・ミッチェル(ds)のJHEの3人、マシーンのロバート・ワイアット(ds)ら。

(1)Yes I Need Someone (2)Got To Get Away (3)The Clown (4)Mr Guy Fawkes (5)Someone Is Sure To (6)Rock 'N' Roll Band (7)Morning Glory (8)Magic Carpet (9)Captive In The Sun (10)1026

基本線はサイケデリックなポップで、ガレージ風味もあり。どこまでジミ・ヘンが弾いてるのかはわからないけど、全編フィードバックやらファズをきかせたgが曲の進行に無関係に挿入される。カエルを思わせるやや甲高いグラハム(Libertyから出たソロは一部で過大評価しすぎ。僕がさっぱりだった)のvoはバブルガムっぽい(2)には妙にあっている。(4)は凝った構成のフォーク・ロック。タイプは違うが(5)はケヴィン・コインを思い出す。(6)はシングル曲でボーナストラック(ちなみに67年Trackから出たシングルは両面とも未収録)。ガレージっぽい。(7)はワウを利かせたgがカッコイイ。