#5〜Crosby Stills & Nash Album

Crosby Stills & Nash

Crosby Stills & Nash

69年5月にリリースされたCS&Nのデビュー・アルバム「Crosby,Stills & Nash」(Atlantic)は、69年に入ってからLAのウォーリー・ハイダー・3にて断続的にレコーディングが行なわれていますが、現在は無数のアウトテイクが、ハーフ・オフィシャルの形でこの世に出ています。それでも正規にリリースされたものにはやはりかなわないというのが素直な感想です。曲のいくつかはユニット結成以前から温めてあったものです。まずはユニットの代名詞となった3部構成の組曲"Suite:Judy Blue Eyes"。ジュディ・コリンズのアルバムを手伝っていたころ、スティルスが書いたもの。複雑な構成のコーラスは、初めて聞いた時(多分センチのマネージャーの竹内正美氏がDJの「ミッドナイト東海」(東海ラジオ))には耳を疑った覚え。ライヴでは弾き語りですが、organを交えたここでのヴァージョンの完成度が素晴らしい。ダラス・テイラーがds叩くテイクがボックスに入ってますが、ds不要、congaで十分。

"You Don't Have To Cry"は、ジョニ・ミッチェル宅で、キャス・エリオットやジョン・セバスチャンを前にC&Sとして披露し、結果的にユニット結成のきっかけとなったもの。Yを加えた70年の「Tom Jones Show」での動画が見つかったが、S不調でC&Nが目立ってる。

"Helplessly Hoping"、"49 Bye Byes"(ポップなメロディーが印象的)を加えた4曲がスティルス曲。これにCとの共作"Wooden Ship"もあり。

"Wooden Ship"は先にジェファーソン・エアプレインの「Volunteers」で紹介されたもの。C&Sも参加。