12028■■□獄門島('77日本)
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2004/05/28
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主演:石坂浩二、佐分信、大原麗子、司葉子、加藤武、草笛光子
石坂浩二・金田一作品は6つあって、うち5本は70's後半の角川映画の隆盛に一役かっている。これは「犬神家の一族」、「悪魔の手毬歌」に続く第3弾だが、横溝正史の原作では「本陣殺人事件」に続く金田一長編第2作(その間に短編がある)になる。俳句に見立てた殺人と言う、なんとも非現実的な味わいがおもしろい。原作と一部犯人が変えられていて、基本的にはルール違反なのだが、作者もOKしたのだろう。佐分演じる和尚のセリフ「き(季)ちがいだが仕方がない」は、映画公開時にはOKだったが、TV放送の際放送コードに引っかかるとしていろいろ苦労があったという。その後のTVシリーズなどでは、スタッフも知恵を絞っているようだ(キーのセリフなのでなしではおかしい)。俳句見立て殺人と金田一が気づくのは、電線に止まった鳥が、5.7.5からというのは、いかにもマヌケ。他には太地喜和子、東野英治郎、浅野ゆう子(この役はイタい)、ピーター、上条恒彦、三木のり平、坂口良子、三谷昇ら。音楽は大野克夫、村井邦彦と来て今回は田辺信一。意外と今聞くとソフロ風に感じるかも。