ジャーニーズ・エンド

ジャーニーズ・エンド

ジャーニーズ・エンド

■Journey's End:Matthew Fisher
マシュー・フィッシャーといえば初期プロコル・ハルムのorgan奏者で、思わず“青い影の”重厚なイントロを思い浮かべてしまいます。「A Salty Dog」の後脱退し、ロビン・トロワーのprodをやったりしてましたが、73年にRCAからソロ・デビューしています。そのLPが「Journey's End」で、プロコル・ハルムを思わせるクラシカルなorganのインスト("Separation")もありますが、大半は明るくポップなメロディーの歌もので、ビートルズを思わせる乾いたタッチの曲もあって、最初に聞いた時はずいぶんびっくりしました。そういったタイプの"Suzanne"や"Marie"は、stringsも嫌みなく曲にマッチしています。グレイプフルーツのジェフ・スウィッテンハム(ds)、ミック・ホーケンワース(b)以外はほとんどフィッシャーによるマルチ・ダビングで、その辺も意外でした。