12051■■リボルバー('88日本)
- 出版社/メーカー: パイオニアLDC
- 発売日: 2001/11/22
- メディア: DVD
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出演:沢田研二、柄本明、尾美としのり、手塚理美、村上雅俊、佐倉しおり
にっかつがロマン・ポルノから撤退した88年「ロッポニカ」として一般映画を製作する。あたかもNeonやBirthの様に数枚でつぶれたマイナー・レーベルのごとく、ロッポニカは、「猫のように」、「メロドラマ」、「首都高速トライアル」、「ブレイクアウト」、「ころがし涼太・激突モンスターバス」「妖女伝説'88」、「徳川の女帝大奥」、「リボルバー」の8本であえなく閉鎖。この8本全部見てるわけではないけど、基本線はプログラム・ピクチャーでアクションとエロが満載のもの。ロッポニカ最終作となった本作は、藤田監督の遺作でもあり、日活=にっかつの終焉を感じさせる。原作は佐藤正午の同名小説で、新たなキャラを加え数多い登場人物を整理。つまり拳銃をなくした巡査(沢田)と手塚(美しい!)、南条玲子をめぐる話、ホステス倉吉朝子と村上を暴行したススキノのバーテン山田辰夫をめぐる話(佐倉しおりの起用もあの時代らしい)、狂言回しとなるさすらいのギャンブラー柄本、尾美コンビの話を一つのところへ持って行く手腕はさすがベテランでおもしろい。バブル真っただ中のファッションや、コカ・コーラのホームサイズ、トーストにマヨネーズなど風化してしまったからこそ面白いネタもあり。
- 作者: 佐藤正午
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/12/06
- メディア: 文庫
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