ベッコロジー１

Beckology (Jewel)

12016■Beckology：Jeff Beck（Epic/Legacy:E3K65424-US)

Volume One
1."Trouble in Mind" — The Tridents
2."Nursery Rhyme" (live) (Bo Diddley) — The Tridents
3."Wandering Man Blues" — The Tridents
4."Steeled Blues" — The Yardbirds
5."Heart Full of Soul" — The Yardbirds
6."I'm Not Talking" — The Yardbirds
7."I Ain't Done Wrong" — The Yardbirds
8."Train Kept a Rollin'" — The Yardbirds
9."I'm a Man" (Bo Diddley) — The Yardbirds
10."Shapes of Things" — The Yardbirds
11."Over Under Sideways Down" — The Yardbirds
12."Happenings Ten Years Time Ago" — The Yardbirds
13."Hot House of Omagarashid" — The Yardbirds
14."Lost Woman" — The Yardbirds
15."Rock My Mind" — The Yardbirds
16."The Nazz Are Blue" — The Yardbirds
17."Psycho Daisies" — The Yardbirds
18."Jeff's Boogie" — The Yardbirds
19."Too Much Monkey Business" (live) — The Yardbirds
20."The Sun Is Shining" (live) — The Yardbirds
21."You're a Better Man Than I" (live) — The Yardbirds
22."Love Me Like I Love You" (live) — The Yardbirds
23."Hi Ho Silver Lining" — Jeff Beck
24."Tally Man" — Jeff Beck
25."Beck's Bolero" — Jeff Beck

91年にリリースされたジェフ･ベックの3枚組アンソロジーがこの「Beckology」。1枚目はヤードバーズ時代の音源を中心にコンパイル。(1)〜(3)はヤードバーズ以前のトライデンツの音源で、(1)はサント&ジョニーの"Sleepwalk"風のスライドが聴けるブルーズ。どれも63〜64年にかけてのもの。クラプトンの後任として加わったヤードバーズは65年の音源から。グラハム・ゴールドマン作のポップ曲(5)/(4)はべック時代の初シングル。(4)はストレートなブルーズ。(6)(7)はUSデビュー作「For Your Love」からのもの。(7)では流れるようなスライドがいい。(8)はチェス・スタジオ録音でロックンロール・トリオのカヴァー。これと(9)はシングルと「Five Live」の抜粋からなる｢Having A Rave Up」から。(10)は"Evil Hearted You"に続くシングル。66年の「Roger The Engineer」から(11)(13)(14)(15)(16)(18)。(13)のバカっぽいところが今となっては面白い。"Dust My Bloom"風の(16)はべックが初めて歌ったもの。ポール・サミュエル・スミスが辞めジミー・ペイジが加わった時期のシングルが(12)/(17)。(17)があまり聞きなれない分新鮮。(19)〜(22)はBBCライヴで今となってはあまり新鮮味なし。(19)はレルフの歌い回しがかっこいい。ブルーズの(20)はエルモア・ジェイムズ作。ヤードバーズをやめミッキー・モストと契約を交わしたべックは、ロッド・スチュワート(vo)、ロン・ウッド(b)、ミック・ウォーラー(ds)からなるジェフ・ベック・グループを結成するが、べックが歌うソロシングルを67年にリリースしている。(23)/(25)は脱力感ある最初のシングル。(24)は、クレム・カッティーニ(ds)、ジョン・ポール・ジョーンズ(b)参加。B面の(25)はラベルのボレロをモチーフにしたもので後に「Truth」にも収録。(18)のセルフアンサーソングといった趣もあるインスト。ジミー・ペイジ(12g)、ジョン・ポール・ジョーンズ(b)、キース・ムーン(ds)というラインナップ。(24)は2枚目のシングルで再びグールドマンが書いたもの。(23)よりはいいが…ウッド(b)、エインズレー・ダンバー(ds)参加。