ベッコロジー2

Beckology (Jewel)

Beckology (Jewel)

12016■Beckology:Jeff Beck(Epic/Legacy:E3K65424-US)

1."Shapes of Things" — The Jeff Beck Group
2."I Ain't Superstitious" — The Jeff Beck Group
3."Rock My Plimsoul" — The Jeff Beck Group
4."Jailhouse Rock" — The Jeff Beck Group
5."Plynth (Water Down the Drain)" — The Jeff Beck Group
6."Drinking Again" — The Jeff Beck Group
7."Definitely Maybe" — The Jeff Beck Group
8."New Ways Train Train" — The Jeff Beck Group
9."Going Down" — The Jeff Beck Group
10."I Can't Give Back the Love I Feel for You" — The Jeff Beck Group
11."Superstition" — Beck Bogert Appice
12."Black Cat Moan" (live) — Beck Bogert Appice
13."Blues Deluxe/BBA Boogie" (live) — Beck Bogert Appice
14."Jizz Whizz" — Beck Bogert Appice

ディスク2は新旧べックグループからBBAまで実にざっくりと省略してて面白い。
(1)〜(3)が68年のファースト「Truth」(Columbia)から。ロッド・スチュワート(vo)とがっぷりよつに組んだ硬派なロックアルバムだ。(1)はヤードバーズ時代のリメイクでドラマティックな構成。(2)はノヴェルティな印象のgフレーズが有名。(3)は"Tallyman"のB面でブルージーなロッドのvoをフィーチャー。A面はポップ曲でバカにされたけど、シングル曲から生まれるギャラでバンドメンバーを養ってたと後に発言している。(4)(5)は69年の2枚目「Beck-Ola」から。(4)はプレスリーのカヴァー。悪名高き"Love Is Blue"のB面が(6)でロッドの歌がせつないバラード。このあとバンドを解体し、クライヴ・シャーマン(b)、ボブ・テンチ(vo〜元ガス)、マックス・ミドルトン(kb)、コージー・パウエル(ds〜元べドラム)による第2期JBGを結成。71年の「Rough And Ready」(Epic)から(8)、スティーヴ・クロッパーがprodした「Jeff Beck Group」('72)から(7)(9)(10)がセレクト。ドン・ニックス作の(9)は以後多くのバンドがカヴァー。(7)は「Blow By Blow」時代を思わせる名演。(10)もよく歌っている。ただしセールス的にはこのファンキー路線はイマイチで、解散したカクタスのリズム隊=ティム・ボガート(b,vo)、カーマイン・アピス(ds,vo)と新バンドを結成したのが72年。久々にハードロック・シーンに復帰したべックを日本は熱狂的に支持し73年の唯一のLPに続いて日本のみのライヴもリリースされた。その「Beck Bogart & Appice」('73)からスティーヴィー・ワンダー作の(11)、日本のライヴからドン・ニックス作の(12)をセレクト。更に未発表ライヴの(13)、未完成に終わったセカンドからの(14)がレア音源として登場。JBG#1時代のナンバーから始まるメドレーの(13)は前半がブルーズで、べックがtalkboxで"You Shook Me"をやったあとジャムに入る。この後半はやや退屈。(14)はインストで後の「Blow By Blow」路線。