スティーヴ・ミラー・バンド

King Biscuit Flower Hour..

King Biscuit Flower Hour..

■KBFH:Steve Miller Band
02年に出たスティーヴ・ミラー・バンドのKing Biscuit Flower Hourでの音源をおさめた2CD。日本ではさっぱり話題にならなかったけど、73年と76年という全盛期で、後のヒット曲オン・パレードではなく、豪快なアメリカン・ロックのグル―ヴと元々の出発点であるブルーズ感覚が手放しで楽しめる。とりわけ全米ブレイク前夜の76年編では、大ヒット「Fly Like An Eagle」からのヒット曲、昔からのブルーズ・ナンバーが混在した選曲で面白い。"Going To Mexico"は「Number Five」('70)という比較的地味なLPからの曲だけどここではノートンバッファローのharpを大きくフィーチャーした出来。ちなみにこの76年の時期は、ミラー(g,kb,vo)、ゲイリー・マラバー(ds)、ロニー・ターナー(b)、バイロン・アルレッド(kb)、デイヴィッド・デニー(g)、バッファロー(herp)というラインナップ。