12079■■青春の蹉跌('74日本)

青春の蹉跌 (新潮文庫)

青春の蹉跌 (新潮文庫)

監督:神代辰巳
出演:萩原健一桃井かおり壇ふみ森本レオ
神代辰巳監督が初めて*1撮った一般映画。石川達三の同名作品の映画化で、当時人気絶頂(「傷だらけの天使」と同じ年)のショーケンが主演。音楽はPYGで一緒だった井上堯之が担当。泣きのgが入った派手な劇伴で、ドラマチックな展開、ここぞブリティッシュといった大げさな流れもあって、映画以上に音楽が耳に残ります。話は「陽のあたる場所」(および原作のセオドラ・ドライサーの「アメリカの悲劇」)にも似た感じ。桃井かおりが高校生役で笑える。90分以内という制約があったのか、後半はかなり性急。もう少し伏線はっておくべきだったな。未DVD化。

*1:正確にはデビュー作が日活での一般映画で、この後日活はロマンポルノ路線へ