”メアリー”のシングルはファミリームードなカントリータッチのイラストのジャケットでしたが、ピクチャースリーヴは丁寧にB面の”Little Woman Love”までイラストがついてました。まあ正直大した曲ではないのですが…

72年のウィングスは断続的なツアーの合間にレコーディングを繰り返し、これが結局は当初2枚組で予定された2枚目「Red Rose Speedway」につながってゆくのです(がそれはまた後日)。同じセッションで録音され12月に出た3枚目のシングルが"Hi Hi Hi"です。歌詞の一部が報道コードにひっかかりBBCから放送禁止になるのですが、英5位米10位まで上昇。マックロウのスライドをフィーチャーしたノリノリのブギです。日本盤のジャケは左利きのポールが右で弾くと話題になりましたが(表裏逆に焼いた)後に回収され正規版がリリース。よって右利きポールヴァージョンはコレクターズ・アイテムになってます。
動画はジミー・マッカロク時代のライヴから。やはりザラザラしたスライドが印象的です。

”ハイ・ハイ・ハイ”のB面、というか両A面扱いだった、は”C Moon”です。いつも”Sally G”と間違えちゃうのですが、こっちはレゲエっぽい(あくまでも、っぽい)リズムが心地いい曲。ここではdsがマックロウ、シーウェルがmarimbaとtpと楽器を交代してます。ポールがピアノなんでリンダはコーラス担当。少女のように声を作ってハモる感じは年甲斐もなくキュートだと思います(リンダのことをいいなあと思うのはこういう瞬間)。ちなみにタイトルは"物分かりのいい人"の意味。