トム・ショルツ(g,kb,vo)率いるボストン出身の5人組。ダビングを重ねたデビュー作はほとんどがショルツの手によるものという事が現在わかっている。分かりやすいメロディー、英プログレに影響されつつ基本線はロックンロール。76年のファースト「Boston」からは、"More Than A Feeling"、"Peace Of Mind"の2大ヒットが生まれ空間的な広がりを持ったハードロックとしてラジオでヘヴィ・ローテイションだった。prodはジョン・ボイランで、コーラスワーク、アコギをうまく使ったarrはボイランの手法もあり。「Don't Look Back」('78)も前作の流れにあったもので歌えるハードロック路線全開。但しショルツの完璧主義もあって非常に寡作となり、バリー・グドロー(g)はソロ、オライアン・ザ・ハンターでも活動。ジャケットのムードからSF的な世界を歌ってるようにも思えるが、それはあくまでもイメージ。
