ドゥービー・ブラザーズ・ファースト

WC035★★THE DOOBIE BROTHERS ('71)

サン・フランシスコの少し南サン・ノゼで結成されたパドと言うバンドを母体としたドゥービー・ブラザーズは地元で録音されたデモ音源がWarner Brothersのレニー・ワーロンカーの元に渡り、71年にデビュー。この時のメンバーはトム・ジョンストン(g,vo)、パット・シモンズ(g,vo)、デイヴ・ショグレン(b)、ジョン・ハートマン(ds)の4人。印象的なリズム・gを生かしたスタイルはデビュー作ですでにドゥービー節とも言えるものが出ていて微笑ましい。全体にかなり地味ですが。
”Travelin' Man”、”Feelin' Down Farther”といったナンバーが印象に残ります。ランディ・ニューマン作の”Behive State"は、ハードロックでレーベル側の意向っぽい(ただし全体から浮いてますが)。フォーキーな印象が全体にあって、トム・ジョンストンのR&B志向は次作以降に持ち越されます。元々モビー・グレイプっぽいバンドを志向していたジョンストン(モビー・グレイプのスキップ・スペンスにジョン・ハートマンを紹介してもらったとか)の珍しいフォーキーなルーツが垣間見れる1枚。

原盤 Warner Brothers:WS1919 71年4月リリース。