ラヴ・ハズ・ガット・ミー

WC085★★★LOVE HAS GOT ME−Wendy Waldman ('73)

Love Has Got Me

Love Has Got Me

全盛期である70'sに日本で一枚も紹介されなかったことから一般的な知名度は低い、というパターンは往々にしてありますが、sswのウェンディ・ウォルドマンもその一人です。LA生まれで、音楽一家に育ったウォルドマン(父親は「ミステリー・ゾーン」や「ペリー・メイスン」などTV音楽を担当した作曲家)は、70's初めにブリンドルのメンバーとしてA&Mに1枚のシングルを残しますがバンドは解散。メンバーにはカーラ・ボノフアンドリュー・ゴールド、ケニー・エドワーズというその後のLAのシーンにかかわってゆく人たちが参加していたのですが、彼らは各人のアルバムに加わ離交流を深めてゆくのですが…

さてチャック・プロトキンがprodしたウォルドマンのデビュー作は、フォーキーでアコースティックながらメリハリも聞いていて、一本調子にはなりません。マリア・マルダーが取り上げた"Gringo En Mexico”や”Vaudeville Man”を収録。名曲”Waiting For The Rain”や”Horse Dream”などを含むこれが早くから紹介されていればと、重ね重ね残念に思います。

原盤 Warner Brothers:BS2785 73年リリース