トルブース公爵と尼僧クローム

WC087★★★BARON VON TOLLBOOTHE & THE CHROME NUN−Paul Kantner、Grace Slick & David Freiberg ('73)

トルブース公爵と尼僧クローム

トルブース公爵と尼僧クローム

ジェファーソン・エアプレインからジェファーソン・スターシップへと続く道のりの中で、前哨戦ともいえる重要なアルバムが、このカントナー、スリック&フライバーグの「トルブース伯爵と尼僧クローム」です。理科室にある人体模型のようなイラストのジャケットのせいでずいぶん損をしていますが、内容は豊潤ですばらしいメロディーの連続です。タイトルは、デイヴィッド・クロスビーが、カントナーとスリックに付けたニックネームに由来すると言われています。

エアプレインのカントナーとスリックが、旧知のQMSのフライバーグを誘って完成させたもので、デッドからジェリー・ガルシア(steel)、ミッキー・ハート(ds)、エアプレインからヨーマ・コウコネン(g)、ジャック・キャサディ(b)、後のジェファーソン・スターシップのメンバーとなるクレイグ・チャキーソ(g〜元ジャック・トレイラー&スティールウィンド)、ジョニー・バーベイタ(ds〜元LAゲッタウェイ)、パパ・ジョン・クリーチ(vn)、ポインター・シスターズ(vo)らが参加しています。複数のvoが出入りするさまが、なんともシスコの自由な風の様で心地いいです。ベスト・トラックは”Ballad Of The Chrome Nun”、”Your Mind Has Left Your Body”あたりでしょうか。ドラマティックでゆったりとしたナンバーが魅力です。

原盤:Grunt:BFL10148 73年5月リリース