バッキンガム・ニックス

WC104★★★★BUCKINGHAM NICKS ('73)

75年にフリートウッド・マックに参加してしまうんでなかなか西海岸の枠で語られませんが、リンジー・バッキンガムスティーヴィー・ニックスのデュオ、バッキンガム・ニックスの唯一のLP「Buckingham Nicks」も忘れられない1枚です。LAのガレージ・パンク、ミュージック・マシーン出身のキース・オルセンは70's後半からポップ・ロックのジャンルで有名なプロデューサーとなってゆくのですが、その才能を早い時期に発揮したのがバッキンガム・ニックスのこのアルバム。ロン・タット、ジム・ケルトナー(ds)、ジェリー・シェフ(b)といったスタジオ職人にリズム隊を任せ、歌の魅力的なメロディーが引き立つ音づくりは、マックの最初の世界的なヒットアルバム「ファンタスティック・マック」に先立つこと2年ですから。このノウハウがしっかり生きています。”Crystal”、”Crying In The Night”、”Without A Leg To Stand On”といった名曲は今も輝きを失っていません。ちゃんとした形でCD化を熱望。

原盤 Polydor:PD5058 73年9月リリース