14017■■バニシング・ポイント('71米)

監督:リチャード・サラフィアン
出演:バリー・ニューマン、クリーヴォン・リトル

何故走り続けなければならなかったのか…ははっきりと説明されないのでいろいろ憶測を呼んで、高い評価を受けたニューシネマの傑作です。単に「病んでるアメリカ」とか「若者の無謀な暴走」とか「焦燥と挫折」(そういうような評が昔からあった)というエーガではないはず。キーとなるのが10:02に主人公の乗る白いチャレンジャーが黒い車とすれ違い消滅(ここが消滅点(Vanishing Point))。その2分後にバリケードに突っ込んで炎上という部分。明らかにされていませんが炎上した車には主人公コワルスキーの焼死体なんてなかったのでは?くしくもゴスペルっぽい曲が流れてエンディング。途中コワルスキーの心象風景を語る様な過去のシーンのフラッシュバックは欧映画のようです。
シャーロット・ランプリングが出てる完全ヴァージョンはDVD化されていますがそっちは未見です。デラニー&ボニー登場に関しては別枠で書きました。プライマリー・スクリームやブランキー・ジェット・シティの話は詳しい方どうぞ。